AIエージェントセキュリティ・フィールドマニュアル
- 自律システムの脅威・コントロール・検証可能な保証
前書き
- 本書の対象読者
- 本書の読み方
- スコープと誠実さについての注記
エージェントセキュリティという問題
- モデルが行動できるようになると何が変わるか
- なぜ既存のセキュリティモデルは必要だが十分ではないのか
- 攻撃者の4つの前提
- 本書が貫くチェーン
- 「良い状態」とはどのようなものか
脅威分類
- なぜ分類が必要か、そしてどう使うか
- 10の脅威クラス
- 分類をシステムとして読む
コントロール分類
- 脅威から対抗手段のカタログへ
- 4つのハードニングサーフェス
- 16のコントロール領域
- カタログを一貫させる5つの原則
アイデンティティと権限
- ログが答えるべき問い
- エージェントのアイデンティティは人間のアイデンティティとは別物である
- ワークロードアイデンティティ — 短寿命かつスコープ限定
- 委譲された権限はスコープ限定・時間制限付き・監査可能でなければならない
- 委譲先は親と同等以上のスコープを決して持たない
- 委譲チェーンを貫く相関ID
- これが何をもたらすか、そして次に来るもの
ツールとアクションの安全性
- 一段落が結果に変わる場所
- ツールレジストリと許可リスト
- スコープ最小化と入力検証
- サンドボックス化と実行の分離
- 意図ではなく権限を確認する承認ゲート
- MCP: エージェントが暗黙的に信頼するサプライチェーン
- EMA と MCP Gateway パターン
- MCP と EMA の設定チェックリスト
信頼できないコンテンツ・RAG・メモリ
- 境界のないチャネル
- 来歴・信頼メタデータ・TTL
- RAGポイズニング: 設計上信頼される、それこそが問題である
- メモリ書き込みは特権的かつ可逆的である
- 第一級の能力としてのロールバック
- 3つをまとめる
モニタリング・評価・インシデント対応
- エージェントが稼働して初めて存在するもの
- エピソードを再構成できるロギング
- モニタリングとフィード統合
- 常設リグレッションとしての評価
- ロールバック演習
- エージェントのインシデント対応
- 濫用の経路:エージェントが武器になるとき
ランタイムセキュリティポスチャ
- 知ることと直すことの間の空白
- 二重ループ設計
- ポスチャステートマシン
- トリガークラスとその SLA
- キルスイッチときめ細かな取り消し
- ポリシーバージョンの紐付け、シグナルキュー、リコンシリエーション
要件仕様
- なぜコントロールは要件にならなければならないのか
- RFC 2119 を誠実に使う
- スコープ
- アイデンティティと委譲 (TH-05, TH-06)
- ツールとアクションの安全性 (TH-02, TH-07)
- 信頼できないコンテンツ・RAG・メモリ (TH-01, TH-03, TH-04)
- モニタリング・評価・インシデント対応(一般。TH-09、TH-10 の悪用)
- ランタイムセキュリティポスチャ(一般)
- 権限保存則とコントロールプレーンの完全性 (TH-02, TH-05, TH-06, TH-08, TH-09)
- ガバナンスとコンプライアンス(一般)
- 表全体をどう読むか
検証とテスト
- SHALL を合格/不合格に変える
- 4つの検証手法
- 要件からテストへのマッピング
- 運用ルール
- ゲートではなくリグレッション
- コンパニオンキットと署名付き成果物
ガバナンスとコンプ ライアンス
- 技術的コントロールが前提としている説明責任
- ガバナンスレコード
- 役割と責任
- リスクアセスメントとレビューの記録
- 高リスク判定と人間による監督
- フロンティア能力に対する追加要件の適用判定
- 生きた成果物としてのガバナンス
長時間稼働エージェントの権限保存則
- 最小権限だけ では十分でなくなった理由
- なぜ今、この改訂が必要なのか
- CT-16 — コントロールプレーンの完全性と権限保存則
- 権限増幅の四つの形態
- 規範的要件
- 確定時の認可:非同期処理の TOCTOU 問題
- 総体的な予算:グラフ全体で権限を保存する
- 永続的なエージェントは、保存されたプロンプトではなく委譲である
- 認証情報:到達可能であることは認可ではない
- コンパクションと永続化された状態:セキュリティメタデータは文章ではない
- 意図の監視より作用の監視
- 検証項目の追加
- フロンティア能力に応じた追加要件
- 本章が意図的に行わないこと
- この改訂の出典に関する注記
- 今後も引き継ぐ設計原則
謝辞
コンパニオンキットについて
付録A — 相互参照表
- マスタートレーサビリティ表(TH -> CT -> REQ -> VT)
- 要件から脅威への索引(REQ -> TH)
- コントロールから章への索引(CT -> 扱われる箇所)
付録B — ソースレジスタ(出典一覧)
- 規範となる一次資料
- ベンダーによる一次開示
- 独立した証拠と運用上のシグナル
- 出典の独立性についての注記
- カバレッジと不足についての注記
改訂ノート — 2026-09-04
- 長時間稼働エージェントの権限保存則
- 編集上の検証 — 2026年9月5日
変更履歴と正誤表
- 改訂履歴
- 正誤表プロセス
- 解決済みの事項
- 引き継がれる既知の事項